フィリピンファーストフードの覇者といえば言わずと知れたJollibee。
特に凝ったコマーシャルをしなくても赤い店舗と人形をみると勝手にカスタマーが押し寄せてきてカウンター前の行列を作ります。
しかし、セブにはMcDonald’sもあり、流石アメリカの食文化をダイレクトに受け入れているだけあって、それなりに繁盛しています。
実際、Madcoではアメリカ人の客が目立ちます。
セブにはなんとJollibeeのすぐ横にMacdoという挑戦的なやり方で出店をしているところがあります。
その一つがEscario 通りのキャピトル付近ある店舗です。
ここはセブシティ校から徒歩10分圏内のところです。
もしここにJollibeeが向かい合わせに二軒並べば、日本でよく話題になっているセブンイレブンの数メートル先に別のセブンイレブンが並ぶという不思議な光景と同じことになります。
それはstrategic dominanceという意図的な戦略で同一商圏内で市場占有率を向上させて独占状態を目指す経営手法です。
しかし、覇者Jollibeeの道路挟んだ向かい側にMacdoが建っているのはstrategic dominanceというよりも明らかにコバンザメ商法でしょう。
さて、質問です。
コバンザメ商法は英語で何というでしょうか?
答えは本文の一番下にあります。
Jollibeeに行ったら満席だったり、向かいのMacdoのコマーシャルが何となく魅力的に映って現場で気持ちが変わったりするカスタマーもきっといます。
MUSHROOM PEPPER STEAK 60ペソ。
(1-PC W/ DRINK ライス一つとドリンク付き)
しかし、道路向かい側に見えるJollibeeの安さに目が眩みます。
しかし、気を付けないといけないのはドリンクは付いていません。
結局窓際でスパゲティーを食べていたフィリピン人に感化され、Jollibeeで50ペソのオレンジ色に輝く激甘スパゲティを食べました。
私はこの甘すぎるバナナケチャップ味を受け入れるのに5年かかりました。
今では自らオーダーしてしまいます。
しかし、節約してドリンク無しを選んでしまったので、大変喉が渇きました。
わざわざノンストップ殺人的道路を必至で渡りMacdoのコーヒーフロートを食べました。
すると、想定外の甘さにもっと喉が渇いてしまいました。
ミネラルウォーターにしておけばよかった。。。
ちなみに、コーヒーフロートは55ペソで、MadcoのデザートのほうがJollibeeのスパゲティより5ペソも高かったので微妙に複雑な気持ちになりましたが、そのアンバランスさを世間では贅沢というのでしょう。
コバンザメ商法:baby sharks retailing
マーケティング担当 豊島
2007年よりセブ島のジャングルで生活し、ビサヤ語、タガログ語を覚え、最後に満を待して英語を覚えた逆張りメソッド。
私の経験が誰かのお役に立てる事を願って止みません。