久しぶりに日本へ戻ると、いわゆる”浦島太郎状態”が存分に楽しめます。
テレビをつけると全然知らない若手芸人やアイドルが出ていたり、見覚えのあるアナウンサーがいきなりオジサンやオバサンになっていたり。。。
きっとこれが竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けてしまった瞬間を意味するのでしょう。
フィリピンで身に付いた習慣というものは恐ろしいもので、早速日本でタブーを犯してしまいそうになりました。
1 ファーストフードで放置
フィリピンと日本のマナーの大きな違いがセルフサービス。
日本は自分のことは自分でやるというのが原則ですが、フィリピンは極力やりません。
中流の家庭にはお手伝いさんやドライバーがいます。
洗濯もお手伝いさんまたはランドリー店にドンと出します。
5分程度の距離でもジプニーやトライシクルというサイドカーを使う自分にとても優しい国です。
そんな国ですから、ファーストフードも食べ終わったら片付けません。
日本のファーストフードではより少ないスタッフ数でテキパキと作業をこなす様子は海外でもかなり話題のようです。
しかし、フィリピンのファーストフードは豊富なスタッフ数で勝負。
ドアを開けてくれるガードマンやトレーを片付けてくれる担当者がそれぞれいますので安心です。
そんなスイートな生活を10年以上やっていると、食べ終わったら立ち去るという習慣がDNAレベルまで浸透し、日本でも同じように食べ終わった瞬間そのまま立ち去ろうとしてしまいます。
日本だからダメなのだと自分に強く言い聞かせても条件反射はなかなか抜けませんでした。
2 タクシーのドアを自分で開けてしまう
日本のタクシーは当たり前ですが自動ドアですので、乗客はドアの開け閉めを自分でやりません。
しかし、セブのタクシーは自分でドアをあけて自分で閉めますので、タクシーた止まった直後に自らドアを開けようとしてしまいます。
乗った後は、安全のためにドアのロックを自らかけてしまいます。
この瞬間、ドライバーの方はかなり不審な目でミラー越しにこちらをチラ見します。
乗客にドアをロックされるとかなり怖いですよね。。。
当然降りたあとのドアも勢いよく閉めてしまいました。。。
ドライバーの方はきっと私のことを変な外国人だと思ったことでしょう。
3 ジェイウォークしてしまう
セブには信号がほとんどありません。
横断歩道もあるのですが、あれはただの飾りで車は横断歩道に歩行者がいても止まるどころか加速してくる時もあります。。。
だから道路を渡るときは車と車の間をリズミカルに渡らなければなりません。
それを英語ではJaywalkといいます。
Sign prohibiting jaywalking in Singapore’s Orchard Road
Jaywalking occurs when a pedestrian walks in or crosses a roadway illegally. The term originated with “jay-drivers”, people who drove horse-drawn carriages and automobiles on the wrong side of the road, before taking its current meani鵜宇野. 引用元
そんな生活をしていると車が来ていない時が渡り時だという感覚がどうしても頭をもたげてしまい、駆け出しそうになる自分がいました。
周りをみたら信号が赤なら車の有無関係なくじっと待っている日本人を見て、「ああ日本」と非常に感慨深かったです。
4 トイレットペーパーをゴミ箱に捨てる
日本のトイレ事情は素晴らしいです。
たとえ駅の公衆トイレでもウォシュレットを完備しているところが普通にあります。
セブでは使用後のトイレットペーパーをトイレの中へ流してはならず、ゴミ箱の中へ入れます。
最初はこれに物凄く抵抗がありましたが、いつの間にか何も感じなくなりました。
ファーストフードのトレーは平気で置き去りに出来るのに、トイレットペーパーをそのままトイレに流すのは非常に勇気が要りました。
マーケティング担当 豊島
2007年よりセブ島のジャングルで生活し、ビサヤ語、タガログ語を覚え、最後に満を待して英語を覚えた逆張りメソッド。
私の経験が誰かのお役に立てる事を願って止みません。