一般のフィリピン人にとって欠かせない大人気の場所といえば質屋。
英語ではPawnshopですね。
セブの街にもコンビニよりも多くの質屋があり大盛況。
なぜこんなにいつも人がたかっているのでしょうか?
まずその理由から説明したいと思います。
フィリピンでは個人で銀行口座を持っている人は世帯別でみると15%未満でかなり少なく、給料は現金または会社振出の小切手での手渡しがメジャーです。
だから月に2度の給料日の直後には銀行で小切手を換金するワーカー達で大賑わいです。
現金を手にすると次に起こす行動といえば、質屋に向かいます。
質入れしたものを取り返すのかと思えばそうではありません。
田舎の兄弟姉妹のための学費や生活費を送金します。
質屋は送金を代行してくれる場所なのです。
送金をする人と受け取る人が同じ場所に集まりますので、物凄い賑わいとなります。
REMIT 送金する人
CLAIM お金を受け取る人
SANGLA 品物を質入れする人
RENEW 返済の期限を延ばす人
TUBOS 借金を返済し品物を取り返す人
英語が公用語といえども基本的に庶民対象の施設やサービスにはタガログ語が適用されます。
銀行のATMでもメニューにタガログ語か英語の選択肢があります。
しかし、タガログ語には表現の限界があり、最初から全部英語でいいのではないかと思えるほど英語でバリバリ補足されます。
ここでポイントは送る側がCebuana Lhuillierで送ったら、ほかの質屋では受け取れませんので、受け取る人の近所に同じ店があるかも店選びの基準となります。
送金するときに、店へ手数料とともに送金額を支払い、その時に受取人の名前を書きます。
すると領収書とともに送金番号を貰いますので、受取人に伝えておきます。
受け取る人は店でその番号と身分証明書を提示しめでたくお金を受け取ることができます。
日本でも大黒屋など質屋が海外への送金業務を請け負っていますが、受け取る側は提携先の質屋で受け取っています。
フィリピンの庶民の生活を支える質屋の社会的背景とシステム。
ぜひウンチクとして使っていただけたら幸いです。
マーケティング担当 豊島
2007年よりセブ島のジャングルで生活し、ビサヤ語、タガログ語を覚え、最後に満を待して英語を覚えた逆張りメソッド。
私の経験が誰かのお役に立てる事を願って止みません。